お花見日和
2024年4月8日ケアサポートセンター
桜が満開の季節となりました。
私たち日本人にとって桜を愛でることは特別な意味をもち、「今年も桜を見れた」という表現をされる花です。
先日、桜を見に行ったAさん。
去年入院し、寝たきりになり自宅に帰ることを諦めかけておられましたが、「やっぱりどうしても自宅に戻してあげたい!!」というご家族の強い思いで自宅に戻られました。
太い点滴、ベッド上での生活・・・外出することは退院して5ヵ月、1度もありませんでした。
「毎年行っているお寺に、枝垂桜を見に行けないかなぁ…。」
仕事を辞めて介護にあたるご家族から出たご希望。
この願いを叶えるべく、ご家族、訪問看護さん、福祉用具さんと2月末から計画をねり、いよいよお花見へ。
当日は晴天。福祉用具さんに用意してもらったリクライニング車椅子に乗り、看護師さん、ケアマネージャーが付き添って出発!!
久しぶりの外出に緊張の表情で、陽射しのまぶしさに思わず目をつむるAさん。
お寺は満開に近い枝垂桜。桜を眺めていると、次第に表情が和らぎ、時折笑顔が見られました。
「母、とても嬉しそうです。今日は行けてよかった。」と息子さま。
日頃、ほとんど発語のないAさんから「お世話になります」とお言葉が!!
思い出作りのお力になれた私たちもとても嬉しい日となりました。
毎年当たり前のようにやってきたこと、お花見がこんなに力を与えてくれるのだと、しみじみ感じた日となりました。
水ぬるむ春、久々の方もぜひ外出してみませんか?